学校動物の病気と管理について
Diseases and management of school-reared animals
学校動物の病気と管理について
学校で飼育されている動物である「学校動物」は、家庭で飼育されているペットとは飼育環境が大きく異なります。一部屋に多頭飼育し、冷暖房もなく、夜間や休日はほとんど人と接することもない学校が少なくありません。そのため病気やケガが多く発生する原因となっています。
しかし、先生方が書籍やインターネットで調べても学校動物の病気に関してはあまり詳しい説明はありません。また、ペットの動物ではあまり見られない病気が学校動物では少なからず発生します。
このようなことから学校動物の病気に特化した内容で、「見て、簡潔に理解できる!」「学校でできることは?」を目標にして「学校動物の病気と管理テキスト」を編集しました。
動物たちも毎日元気な姿でいることで子供たちに笑顔や喜びを与えています。動物たちが傷ついたりやんだりすれば子どもたちも心配し落ち込んでしまいます。動物病院に掛かる前や診察後にその病気の理解を深め学校で教師や児童がやるべきことやってはいけないことをこの「学校動物の病気と管理テキスト」で知っていただきたいと思います。「学校のウサギがおかしい!」「元気がない!」と子どもたちの報告があったらまずこのテキストをご活用ください。
学校動物の病気と管理テキストの特徴
- 特徴的な症状など写真を多くしてわかりやすく解説しました。
- 病気の説明だけでなく「学校で行うケア」「学校での注意事項」として学校で可能な処置等を記載しました。
- 学校の動物がかかりやすい病気をピックアップし、ペットではあまり見られない病気も取り上げました。
- 飼育の問題の「過繁殖」や「動物の導入」などもリストに入れました。
愛知県獣医師会では「学校協力獣医師制度」として学校動物の診察可能な「学校診療獣医師」の動物病院を紹介しています。分からない、治療が必要、緊急時は近隣の「学校診療獣医師」および愛知県獣医師会にご連絡ください。