学校動物の飼育支援事業

  Support project for school-reared animals

学校動物の飼育支援事業について

 
  子供たちにとって、動物と接し、愛情を持って世話をすることは、思いやりや慈しみの感情を育てるためのほかでは代えがたい経験になります。命ある教材として学校での動物飼育の果たす役割は重要ですが、有効に教育に利用されるためには、適切で愛情を持った飼育が行われることが何より大切です。
 しかし学校では、知識不足による過酷な飼育、人手不足による休日の時の世話の悩み、時間不足による楽しむ余裕のない飼育、そして予算不足から来る病気やけがの放置など、適切で無い飼育が行われている場合もあります。
 先生方の負担を少しでも軽くし、動物が子供たちにとってより良い影響を与える教材としていかされ、“笑顔の絶えない飼育”“楽しい飼育”を実践出来るように、愛知県下の小学校(名古屋市を除く)を対象に、私たち獣医師は援助をさせていただいております。
  

 1.学校協力獣医師制度

 
 学校協力獣医師制度は、できるだけ多くの小学校が飼育アドバイスや治療が受けられることで、安心して飼育できるように創設した制度です。飼育についての日々の悩みや動物たちの体調が悪い場合、お気軽に(公社)愛知県獣医師会までご相談ください。詳しくは、学校協力獣医師制度の案内(2017年版)[PDF; 16.6MB]をご覧ください。
 

 

2.動物ふれあい教室

 
 学校で飼っている動物の飼育の仕方や生態、体のつくりなどを学び、実際にふれ合って動物の体温(温かさ)を感じたり、心音(鼓動)を聞いたりして、動物の命を子供たちに体感してもらうことを目的としています。ふれあい教室の申込方法は、ふれあい教室申込用紙:2024年度[PDF; 164KB]にご記入のうえ、FAXで申し込みください。今までの活動報告は「学校動物の飼育支援事業 活動報告」をご覧ください。
 

 

3.モルモットのホスティング(モルモット貸出による体験型飼育)

 
 (公社)愛知県獣医師会では動物に愛情を持って接し育て守る経験は命を実感し愛おしむ心を育てる何物にも代えがたい教材だと考えています。そこで、教職員の負担軽減と、子供達が身近に動物とふれあう経験が出来るよう、獣医師会が全面的にバックアップして一定期間モルモットを飼育設備と共に貸与する事業を行っています。詳しくは、「(公社)愛知県獣医師会モルモット貸し出し事業(ホスティング)」についてをご覧ください。
 

4.学校への動物導入の相談

 
  動物の導入には十分な検討が必要です。飼育する動物の種類の選択、飼育設備、飼育場所の選択、飼育学年、長期休暇の世話の問題などを事前に考え、計画的な飼育が出来れば学校の負担を減らすことにつながり、子供たちへの飼育の効果も高くなります。現在、「動物を飼育していないが導入を考えている」「動物の補充を考えている」「飼育舎を改築する」などの予定がありましたら、是非(公社)愛知県獣医師会にご相談ください。
 

5.出前授業

 
「どうぶつの先生の授業」では、教室内でパワーポイントを使いながら授業を行い、拡大聴診器を使ってみんなで動物の心臓の音を聞きます。動物の抱き方や触り方を説明します。子供たちからの動物や飼育についての質問にお答えします。詳細につきましては、「どうぶつの先生の授業」をご覧ください。
 

6.チモシー購入について

 
ウサギやモルモットの飼育には主食として牧草を与えることがとても重要です。しかし、小学校の飼育現場では費用がネックとなります。
(公社)愛知県獣医師会では、飼料用牧草を業者の協力により安価に仕入れることができます。愛知県獣医師会までご連絡ください。詳細につきましては、「牧草(チモシー)の購入にあたって」をご覧ください。
 

7.普及啓発資料

 

 
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