日常で注意すること

  Be careful on a daily basis with zoonosis

日常で注意すること

 

過度のふれあいは控えましょう

 ペットの口の中には、多くの細菌等が存在します。ペットたちとキスをしたり、口移しで餌を与えるのは控えましょう。ペットたちとスプーンや箸の共用も止めましょう。また、一緒に入浴したり、同じ寝具で睡眠することも、濃厚接触となるためおすすめできません。
 

ペットたちの身の回りは清潔にしましょう

 飼育しているペットたちは、こまめにブラッシングや爪切りをするとともに、食器や水入れ、ペットの寝具も、常に清潔に保ちましょう。
 鳥かごは、毎日よく掃除して清潔に保つようにしましょう。また、タオルや敷物のような布製品や、水槽および飼育水は、細菌や真菌が繁殖しやすいため、こまめな洗浄を行いましょう。
 飼育水や水槽および鳥のケージの清掃に、台所の流しを利用する事は避けましょう。
 

動物に触ったら、必ず手洗い等をしましょう

 動物は無症状で人だけ重篤な症状をひきおこす病原体を持っていたり、被毛に病原体がついていることがあります。
 また、動物やその体液(唾液、粘液、排泄物)に触れた手で、知らないうちに顔を触ってしまうこともあるので、動物を触ったら、必ず洗剤で手洗いをして、しっかりと拭き取りましょう。
 

糞尿などの排泄物は、速やかに処理しましょう

 糞や尿などの排泄物に病原体が含まれている場合もあります。直接触れないようにして、早くこまめに処理をしましょう。また、乾燥した鳥の排泄物を、病原体とともに吸い込むこともあるため、こまめに処理をしましょう。
 また、犬や猫の室内トイレを台所付近に設置することも控えましょう。
 

野生動物の家庭での飼養や、野外での接触は避けましょう

 野生動物や、動物に寄生したマダニ等は、様々な病原体を保有している場合があります。安易に触らないようにしましょう。とくに、集団で動物たちが倒れているときは、感染症や中毒の可能性があるため、絶対に触らないようにしましょう。
 国内外問わず野生動物の飼育は、健康そうに見えても病原体を保有しているリスクが高いため控えましょう。
 

山や草むらでの野外活動は、肌の露出は避けましょう

 山や草むらに多く生息するマダニは、様々な病原体を保有しています。動物に寄生したマダニや、マダニから発症した動物から、病原体が感染することがあります。マダニに咬まれないために肌の露出の少ない衣服や靴で対策をしましょう。
 また、山はもちろん、草むらや藪にペットともに立ち入る時は、事前にペットへのマダニ対策をしておきましょう。
 
 

体に不調を感じたら

 

早めに医療機関を受診しましょう

 人と動物の共通感染症に感染しても、一般的な風邪や、よくある皮膚病に類似した症状のことも多く、感染症と気付くまで時間がかかる場合があります。特に、小さな子どもや高齢者は、重症化しやすいため注意が必要です。
 医療機関に受診する際は、家庭内でのペットの飼育状況や健康状態、日常生活における動物との接触状況も伝えておきましょう。
 

ペットの健康状態に注意しましょう

 人と動物の共通感染症の病原体にペットが感染していても、軽い症状や無症状のこともあるため、いつの間にか飼い主が感染してしまう場合があります。
 また、病原体を媒介することがあるノミやマダニの定期的な駆除と、定期的な検診などを受け、ペットの健康管理に努めましょう。また、ペットが病気と診断された時は、人に感染する可能性があるか否かを獣医師に確認し、対応を聞いておきましょう。
 

犬の登録と、毎年の狂犬病予防接種は飼い主の義務です

 狂犬病予防法により、飼い犬の登録と飼い犬への毎年の狂犬病予防接種、鑑札と注射済票の装着が義務づけられています。
 ご相談は、最寄りの市町村の窓口にお問い合わせください。