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学校飼育動物関連事業

愛知県獣医師会からの提案

 日本では明治時代から、「命の大切さ」を教える教材として学校でウサギや鶏などの小動物が飼育されてきました。
 また先に改訂された学習指導要領の生活科の中で「動物を飼ったり植物を育てたりして、それらの育つ場所、変化や成長の様子に関心を持ち、また、それらは生命をもっていることや成長していることに気付き、生き物への親しみを持ち、大切にすることができるようにする」と記されており、その解説書では「動物を飼ったり植物を育てたりとは、飼育と栽培のどちらか一方を行うのではなく、2 年間の見通しを持ちながら両方を確実に行っていくことを意味している。」と示されています。
 このように日本の学校では伝統的に学校での動物飼育が行われており、以前愛知県獣医師会で行った調査でも愛知県下の約8 割の小学校で何らかの動物が飼育されていました。
 非常に多忙な先生方の職務の中で、時間と手間と費用がかかり、衛生面などで子供への配慮も必要となる動物飼育は大きな負担となり、また学校における動物飼育が大切な領域となっていると理解しているものの、一つの大きな課題となっているのではないでしょうか。
 また、動物福祉の視点から学校での動物飼育に対し、時に動物愛護家から批判の眼を向けられる場合もあるようです。
 しかし子供たちにとって、動物飼育はこの上ない「心の教育」の教材であり、不可欠な物と思っています。
 住宅事情等で、小学校の子供を持つ家庭で動物を飼育する機会が少なくなっている昨今、子供たちが温かく血の通った動物に接する機会は学校でしかないとすると、学校での動物飼育の果たす役割は重要な教育活動といえます。
 学校の諸々の事情から現状は、知識不足による過酷な飼育、人手不足による休日の時の世話の悩み、時間不足による楽しむ余裕のない飼育、そして予算不足から来る病気やけがの放置、これらの問題点を少しでも解決できれば、学校で飼われる動物たちは、生活科だけではなく理科や道徳においても生物学的にまた心の教育の教材として生かされ、学校飼育本来の役割を果たすことができると考えます。
 大変な思いをして動物を飼育している先生方の負担を少しでも軽くし、また同時に苦労して飼育している動物が子供たちにとってより良い影響を与える教材としていかされ、“笑顔の絶えない飼育”を実践出来るように、私たち獣医師は援助をさせていただきたいと願っています。
 全国的に見ても、八戸市や群馬県では学校獣医師制度が設けられるなど、学校と獣医師、行政の連携がとられているケースが増えてきています。
 また獣医師と教育関係者で学校飼育動物研究会が組織され、毎年2 回、研究大会を開催するとともに、「学校飼育動物と教育」という機関誌を発行しております。
http://www.vets.ne.jp/~school/pets/siikukenkyukai.htm
 そして日本獣医師会や日本小動物獣医師会といった獣医師の団体でも、学校飼育動物対策委員会を設け学校飼育の問題に取り組んでおります。
 このような流れの中で、愛知県獣医師会でも学校動物飼育支援委員会という名称で委員会を設け、日常の飼育に関する相談、病気やけがの治療に対しての獣医師の紹介、研修や講習会を通しての支援活動、ふれあい教室等を通じゲストティーチャーとしても子供達への動物に対する接し方の指導などを行っております。
 また鳥インフルエンザを始めとする感染症や、公衆衛生面での先生方や父兄の方の不安に対しても対応することができます。
 多忙な毎日の職務の中である意味では負担となる活動であるかもしれませんが、教育の中での学校飼育を生命の活動として充実することが出来ればと願っています。
 些細なことでも学校飼育で問題が生じたときには、お気軽に私たちにご相談いただければ幸甚と思います。

公益社団法人 愛知県獣医師会
代表理事 土屋 孝介
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