class="page page-id-144 page-template-default custom-background"

公益社団法人 愛知県獣医師会は、獣医学の普及、獣医師の向上等を目的としています。

社団法人 愛知県獣医師会 お気軽にお問い合わせ下さい。 〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内3丁目7番9号 TEL 052-961-3435
HOME > 野生鳥獣関連事業
野生鳥獣関連事業
(公社)愛知県獣医師会では、愛知県より委託を受け、野生傷病鳥獣の保護指導事業を行っております。
平成19年度は、92名の保護指導獣医師のもと、鳥類372件、獣類9件の保護指導にあたり、153羽の鳥類と、3頭の獣類を自然に返すことができました。
傷病鳥獣救護の難しさ
骨折や感染症などを患っている野生動物の治療と自然復帰はとても大変なことです。
自然に返す時には、傷がなおっているだけでなく、えさをとることや運動能力、警戒心が回復していることが条件になります。
また、不自然な感染症を広めないためにも、接し方に十分注意した管理が必要です。

救護の中で、もっとも難しいのは、ヒナを育てて自然に返すことです。
春になると、多くの野生動物たちが子育てをします。
子供たちが大人になるまでには、私たちと同様、親の下で生活を覚える時期があります。
その時に人が近付くと、多くの場合親は隠れてしまいます。でも、草葉の陰からじっと、人がいなくなるのを待っているのです。
ここで子供たちをつかまえてしまうと、私たちが親となって、生活の仕方を教えなければならなくなります。
えさを食べさせるためには鳥たちに慣れてもらわなければなりませんが、自然に返す前には、人間嫌いになるように仕向けなければなりません。
現実的にそれは不可能です。
特に獣類は、一般の施設で飼育を続けることは大変なことです。
ヒナ

このヒナは一見弱って保護されたように見えますが、巣立ち雛という段階で、親鳥が見守りながら、えさのとり方や隠れ方を教えていたところなのです。
つばめ

ヒトになれてしまってえさを待っているツバメたち。
こうなると一生カゴですごすことになります。私たちは自然の中の危険や、えさのとり方を教えることができませんから、野鳥として野山を飛ぶことができないのです。

くれぐれも、幼いと思える野生動物には手を出さずに、草むらへ追いやるなど、その子の安全を確保することを考え、親に任せてあげてください。それがその子たちにとって一番自然な、幸せな対応と言えます。
また、巣が落ちてしまったり、破壊されてしまった場合は、カップ麺のおわんなどで巣を作って親鳥に期待するのも有効です。ヒナが地面にいる状況でも、親鳥はあきらめずに、安全な場所に誘導してヒナを育てることもあります。

厳しいお話をすれば、野生動物のすべてが自然の一部なのです。野生動物たちにとって、子供たちが大きくなるまでに、さまざまな理由で数が減ることは自然なことなのです。群れから離れてしまった子供が、他の動物のえさになることで、その動物は生活し子供を育てます。
霧の称名滝

自然界にはさまざまなドラマがあります。しかし、それらは自然の中では当然の出来事なのです。現場に居合わせてしまったときの価値観や道徳観でそれにかかわることはお勧めできません。

傷ついた野生動物を見つけたら?
自然の仕組みの中の事件ではなく、ガラス窓や電線、自動車にあたってしまうなど、人間活動の被害を受けてしまった野生動物たちには、治療を施して、元の生活に戻ってもらえるよう、協力したいと考えております。
それでも、彼らにとって人間は敵です。くれぐれも取り扱いに注意しないと、反撃で大けがをすることさえあります。
ごいさぎくちばしで眼を突いてくることがあります。

たぬき

けがのため立てない状況です。それでも人を警戒していますので、鋭い牙でいきなりかみつくことがあります。

たぬきレントゲン

このタヌキのレントゲンです。

かもしか

けがをしてうずくまっているカモシカですが、この角は大変鋭く、攻撃されると大けがをします。

けがをしている野生動物を発見したら、愛知県環境部自然環境課までお問い合わせください。お近くの保護指導獣医師をご紹介いたします。

愛知県 環境部 自然環境課 自然公園・鳥獣グループ 052-954-6230

お問い合わせの際の注意事項
  • 動物病院へは、保護者の方にお持ち込みいただきます。
  • 持ち込む前に、ご紹介する保護指導獣医師と電話でご相談ください。
  • 集団で鳥が死亡しているような事態の場合は、インフルエンザ等の可能性もありますので、さわらずに、お電話ください。
  • 保護指導に関して、診療料金が発生することがあります。動物病院ごとに異なりますので、必ずお問い合わせください。

すずめ

ネズミ取りに引っかかってしまったスズメの救護の様子(この子は手当のあと、無事に飛び立ちました)

このページのトップに戻る